cAMPによるeGRF発現細胞でのRasの活性化(文献19

Rasは細胞増殖刺激のみならず、他のさまざまな刺激によっても活性化されることが知られている。ここではcAMPによる活性化を観察した。cAMP刺激では細胞の形態に明らかな変化は観察できない。しかし、Rasの活性化は、上皮細胞増殖因子で刺激したときと同様に、やはり細胞の外側から内側に向かって広がっていくのがわかる。これらの画像データを詳細に解析することにより、Rasの不活性化因子がこのような細胞内での活性の局在を形成するのに重要な働きをしていることがだんだんわかってきた。

cAMP刺激時のRas活性化のFRET画像 (mpegビデオ、約1.0MB) By Yusuke Ohba.