笹井先生は、分子生物学から再生医学に至るまで幅広い生命科学の分野に造詣の深い日本が世界に誇る研究者でした。
当研究室のFRETバイオセンサーの技術もいち早く取り入れ、ヒトES細胞とマウスES細胞の違いの一つにRhoファミリー低分子量Gタンパク質
の活性化パターンがあることを報告されました。また、生命科学と数理科学の融合を目指す生命動態システム科学の推進に尽力され、
文部科学省における調査委員会の開催から、生命動態システム科学研究推進四拠点の設立まで深く関わってこられました。
京都大学時空間情報イメージング拠点の推進委員も務め、事業の推進にご協力くださいました。
昨年の発生・細胞生物・システム生物学大学院コースの合宿では特別講演をされ、再生医学が非常な勢いで進んでいることを我々に印象づけられました。
笹井先生のこれまでのご尽力に改めてお礼を申し上げます。
(松田道行 京都大学生命科学研究科・医学研究科)
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