WORKSHOP '06

2006年度がん若手ワークショップ参加者の皆様へ



 第7回がん若手ワークショップは、8月30日から9月2日まで蓼科高原にて開催されました。がん特定領域研究の各研究グループより選抜された80名の優秀な若手研究者たちと各領域の若手支援委員、特別講演をされた熊本大学の佐谷先生、そして事務局員の皆様、たいへんご苦労様でした。口頭発表はたいへんな活況で、すべての演題において質問時間が足りない状況でした。最終日になってもほぼ全員が出席し、居眠りをしている参加者も全く見られないのは本邦の研究会として異例のことと眺めておりました。各自の専門分野からは遠い演題が多かったはずですが、そのことがかえって新鮮だったようで、参加者の方々が講演を楽しんでいるのがよくわかりました。また、発表もイントロから工夫を凝らしたものが多く、実に聴き応えのある発表が多かったのもたいへんうれしいことでした。ポスターの前でも非常に活発な討議が行われていて、熱気が部屋に充満していました。また、短い時間ではありましたが、テニスや山登りをして、北八ヶ岳の清冽な空気を楽しまれた方も多かったようです。広い領域にまたがるがん研究を俯瞰し、異なるバックラウンドを持つ多くの若手研究者たちと交流を深めたこのワークショップの経験が、参加者の方々の10年、20年後の日本を代表するがん研究に繋がることを祈念しております。


がん特定領域若手支援委員会委員長  松田道行